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2011.12.26. mon

高校生の皆さんに送る「私の考える美術館の楽しみ方」

21:38 [ Category: デザインの先生が考えたこと ] この記事をTweetする Share

二学期の終わりに、生徒さんから「美術館はどうやって見ればいいのか?」との質問を頂きました。その積極的な様子を、私は大変うれしく思いました。
今回の記事では、その時に応えた内容と私の考える「美術館の見かた・楽しみ方」をまとめてみたいと思います。タイトルは「高校生に送る」ですが、誰にでも判りやすいように努めたつもりです。

美術館を調べる

携帯電話、スマートフォン、パソコンなどを使って、ネットで調べるのがおすすめです。美術館と企画展示を紹介しているサイトがいくつかあります。
アートスケープ(http://artscape.jp/mdb)
ミュージアムカフェ(http://www.museum-cafe.com)
アートジェーン(http://www.artgene.net)
東京アートビート | TAB(http://www.tokyoartbeat.com)

もちろん、雑誌でもいいのですが、情報が早く、公式サイトなどが用意されていると雰囲気が掴みやすいので、高校生の皆さんにはちょうど良いと思います。
学校や図書館でもインターネットは使えますので、借りる場合の手続きを守って利用してください。
また、経路も調べておけば、お小遣いの用意も安心です。
ジョルダン(http://www.jorudan.co.jp)

美術館へ行く

映画と同じで、チケットは会場窓口の他にコンビニでも購入できます。
購入待ちの列が気にならないのなら、ぜひ美術館窓口へ。チケットのデザインは企画展のオリジナル、見どころのひとつです。私も記事を書くときに載せています。図は5月に行った町田国際版画美術館・挿絵展のもの。→こちらに一覧

いよいよ作品の鑑賞です。

  1. まずは情報や知識に頼らず、絵を見る
  2. キャプション(作者、タイトル、制作年、画材などが書いてある小さいボードのこと)を読む
  3. キャプションを踏まえて、もう一度絵を見る
  4. その絵が好きだと感じたら、題名と作者を覚える ※一度の鑑賞に一枚だけでも十分です

こんな感じで、どうでしょう。
私は、一番大事なこと絵と向き合った時の印象だと思っています。
「心を掴まれる」などの表現は多くありますが、実際にそういった絵に出逢えた時の印象は、文章には出来ないものです。 この言葉に出来ない気持ちの体験こそ、美しいものを見る醍醐味ではないでしょうか。

また、文字情報の暗記は鑑賞ではありません。

鑑賞(かんしょう)とは、芸術作品などの美的な対象を視覚あるいは聴覚を通して自己の中に受け入れ、深く味わうことである。(wikipediaより)

次の鑑賞につなげる

無理に情報として持って帰ろうとしなくでもいいのです。 ただし、情報を蓄えることによって、今後の鑑賞に繋げることができます。

具体的にはどうしたらいいのか?それが(4)の部分。好きな絵をひとつ覚えて帰るのです。
頭の中にでも、手帳にでも、買った図録(ずろくとは、企画展の内容をまとめた画集です。制作した美術館によりますが、1500円から3000円くらいが多いです)の絵に付箋を貼るのでも、方法はなんでもいいと思います。
そうしておくと、次に画集を開いたときや他の展覧会を訪れたとき、美術の勉強をしているときに、蓄積された情報があらたな気づきをもたらしてくれます。

好きだから知りたくなりますし、知れば更に作家名・時代・画風などを手がかりに好きな絵が増えます。そうすると、見に行きたい美術館や企画展がどんどん増えてゆきます。そうなればもう、美術館の楽しみ方が理解できていると言えるでしょうし、自分なりのさらなる楽しみ方が見つかってくると思います。

最後に、この方法が全ての人にとって正しい楽しみ方とは限りません。先にも述べたとおり、生徒さんが美術館を知る手がかりになれば、と思い書きました。
皆さんそれぞれの楽しみ方で、美術館や美術作品と親しんでください。もし疑問や知りたいことがあればいつでも訊いてください。

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作者近影

小澤有希子

絵画を制作しています。お仕事お受けいたします。私については【Profile】を、サイトについては【About】をご覧ください。

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